こんばんは。
久しぶりに左ききのエレンを読みこの言葉を思い出しました。
「何か残して死ね」
この言葉を聞くと人生で自分が残すべきものとは何なのかを考えます。
この「何か残して死ね」という言葉の裏にあるものと
私たち人間は何を残して死ぬべきなのか、
普段考えていることを整理したいと思います。
左ききのエレンとは
そもそも左ききのエレンという漫画を知っている方は少ないと思うのですが
簡単に言うとクリエイターの漫画です。
広告代理店で勤務する主人公の朝倉光一が、クリエイターとして成長する過程で
ライバル?の天才エレンとの比較に苦しみながらも
自らの人生を切り開いていく物語だと思っています。
そんな左ききのエレンで私が一番好きなキャラが”柳一”。
彼は光一の上司でもあるクリエイターで、
まるで機械のような、悪魔のような存在です。
(いわばヒール役)
彼の常人を超越したプロ意識を見て影響を受けた社会人1年目の私は
とにかく働きまくりました。
何か残して死ねの背景
そんな鬼軍曹の柳一が光一に放った言葉が
「何か残して死ね」
これは主人公の朝倉光一が中途半端な仕事をしてしまった際に発した言葉です。
この一言に柳なりの生き方が詰まっており、
私は常にこの言葉を考えながら生きています。
一定仕事が上達すれば、自分主導で物事が進められるため
中途半端になってしまいがちです。
また、一定のレベルになれば慢心も生まれてしまうため
当時の光一のような突き詰めない状況に陥ってしまうのではないでしょうか。
クリエイターとして残り続けるものを作るために生きた柳としては
クリエイターとして出せる最大限のアウトプットをないがしろにすることは
万死に値すると考えているのだと勝手に想像しています。
私たちは何を残せるのか
柳の生き方を知ってから、常に私が考えていることです。
考えた結果いまだにわからないと言うのが答えになりますが
選択肢としてはいくつか持っています。
①子孫
これは動物的な本能に基づき考えられる残せるものです。
動物として生まれたからには子孫を残すことが
脳にプログラミングされていると考えられます。
そのため、この子孫を残すということが
一番ストレートな選択だと思います。
②形あるアウトプットを残す。
アウトプットとなるとかなり抽象的です。
具体的にわかりやすい例で言うと
絵などの芸術作品、本、写真、動画、
自分が死んでも運営され続ける企業、ブログ等
様々な形で人それぞれで出せるものかと思います。
これは一番難しい。
何が後世に残るのか、自分には何が作れるのか、最適なのか
これを考えると沼にハマる気がします。
ある意味一番難易度が高いものの気もします。
③人への施し
施しというとかなり大げさに聞こえますが、
単純に何か人に対してしてあげたことです。
形があるものではなく、すぐに忘れられてしまうかもしれません。
ただ、施しに対して相手が感じた感謝や感動の気持ちは
色褪せることなく残り続けるものなのではと考えています。
自分が死んだとき、誰かが自分が行った施しに対して
思いを馳せてくれると、考えるとこれほど簡単に
色濃く残せるものはないと思っています。
多分他にも残せるものはあると思うのですが、
大枠として、子孫、アウトプット、人への施しの3つは
結構固いんじゃないかと思っています。
人は皆何を残せるのかを探しながら何かを残して生きている生物なのかなと。
今生きる意味が見出せない人もまずは簡単にできる
施しから初めてみてもいいのではないでしょうか。
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